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5.82017
IT(MA/CRM/SFA)活用を推進したい中小企業に朗報!「IT導入補助金」利用のススメ
「IT導入補助金」とは、中小企業・小規模事業者等の生産性向上を図ることを目的に、ITツール(ソフトウエア、サービス等)を導入する際の一部経費を補助する経済産業省が推進する「平成28年度補正 サービス等生産性向上IT導入支援事業」のこと。
企業の『生産性』については、公益財団法人 日本生産性本部が昨年発表した「労働生産性の国際比較 2016年版」を参考にしますと、就業者1人当たりでみた労働生産性はOECD加盟35カ国中22位となっており、国際競争力を持つためにも生産性向上は避けられない課題となってます。
参考元:公益財団法人 日本生産性本部「労働生産性の国際比較2016年版」
そこで、企業の生産性向上を実現するための一つの解決策として、経産省が中心になり中小企業の「IT利活用」を推進するに至ったようです。
補助対象の事業や企業規模、補助金の額は?
今回の「IT導入補助金」は、以下の要件を満たす事業が対象となります。
ただし、交付決定前に契約・導入が行われ、その際に発生した経費は補助対象にならないので注意が必要です。
- 日本国内で実施される事業であること。
- IT導入支援事業者が登録するITツールを導入する事業であること。
補助金の申請が認められると、システム導入費用の3分の2(上限額100万円、下限額20万円)が補助されます。
つまり、例えばマーケティング・オートメーション(MA)や営業支援システム(SFA)の導入(利用料や導入研修等)に150万円要した場合、100万円の補助金が受け取れるというわけです。
なお、補助対象者としては、日本国内に本社及び事業所を有する中小企業者等に限定されており、他にも幾つか注意事項がありますので、詳細は以下のサイトをご確認ください。
▼「IT導入補助金」の詳細はこちら▼
https://www.it-hojo.jp/
補助対象のITツール(ソフトウエア、サービス等)は様々
今回、企業の生産性向上を実現するためのITツール(ソフトウエア、サービス等)として、業務機能を下記の3つに大別して、個別に申請・登録が行われています。
- 顧客と対面し、売上げを作り出す「フロント業務」
- 原価・納期・在庫などを管理し、フロント業務を支える「ミドル業務」
- 会計や給与等を把握し、下支えとなる「バックオフィス業務」
業務分類・役割 | 業務内容 |
---|---|
フロント業務 ◇顧客 |
◇既存顧客の維持、新規顧客の拡大(広報、マーケティング) ◇顧客の利便性の向上(カード決済、コミュニケーション、販売方法) ◇販売業務と確実な回収(決済) ◇売上げを作り出す=売上高に寄与 |
ミドル業務 ◇仕入れ業者 |
◇顧客の動向を捉え、フロント業務のサポートのプロセス(顧客管理) ◇フロントの原資を生み出すプロセス(納期管理、工程改善、材料等発注等) ◇適切なスケジュールと人員計画を管理するプロセス(納期管理、工程改善、人員配置) ◇品質を高め付加価値を高めるプロセス(品質管理) ◇原価・利益コントロールを行う=原価低減、労働時間・人員配置に寄与 |
バックオフィス業務 ◇税理士/社労士 |
◇外部への正確な報告(決算・税務) ◇フロント業務要員・ミドル業務要員を下支えする職場環境の確保(給与等) ◇会計、債権などの動きを正確に把握=業務改善の基礎となる |
弊社でもB2Bマーケティング(セールスマネジメント含む)を実践する上で必要とされるITツール(MA/CRM/SFA)の導入・活用をご支援しておりますが、その中で「IT導入補助金」の対象ITツールに認定・登録されているIT導入支援事業者の告知ページを幾つか紹介しておきます。
そもそもどんなサービス・ツールが自社の課題解決につながるのか判断できない場合は、気軽にご相談いただければ弊社にてアレンジすることも可能です。ちなみに、ITツールとしてのMA(Marketing Automation)やCRM(Customer Relationship Management)、SFA(Sales Force Automation)に明確な定義があるわけではありませんので、各社の課題・要件に基づいて比較検討ください。
※期間限定の告知ページと考えられるため、リンク切れの際はご容赦ください。
▽[CRM] シナジーマーケティング株式会社> Synergy!
▽[SFA] ソフトブレーン株式会社> eセールスマネージャー Remix Cloud
▽[SFA] ナレッジスイート株式会社> Knowledge Suite (GRIDY SFA)
本補助金の事業スキームと補助概要
「IT導入補助金」では、これまでの一般的な補助金と違い、IT導入支援事業者が補助事業者(補助金を受け取る中小企業)に代わり全ての申請・サポートを主体的に行うことが特徴だといえます。
こちらは、「IT導入補助金」のサイトにも掲載されている補助金に関わる事業スキームです。
補助対象費目 | 事務局の承認を受けたITツール(ソフトウエア、サービス等)及び導入に掛かる費用 ※ハードウェアは対象外 ※クラウドサービス等の利用料は導入後1年間が対象 |
補助金額 | 補助率:2/3以内 (ただし、補助上限額:100万円、補助下限額:20万円) |
補助事業者に課す義務 | ①事業計画の検討、作成 ②補助事業申請に係る情報提供等 ③補助事業の適切な実施 ④事業の完了報告 ⑤事業実施効果の報告 (IT導入支援事業者の支援や代理申請を通じて対応) |
交付申請期間 | 【二次公募】2017年3月31日(金)~2017年6月30日(金)17時まで |
さいごに
冒頭でお伝えしましたように、今回の「IT導入補助金」は、中小企業・小規模事業者等の生産性向上を目的にITツールの利活用を推進するものです。
ITツールの導入・活用は、あくまでも課題解決の手段であり目的ではありませんが、こういった制度の利用検討が課題解決のきっかけになれば結果オーライというもの。IT導入支援事業者に直接問い合せて進めるのもいいでしょうし、現状の課題整理やIT活用によるマーケティング・営業戦略の計画策定から慎重に進めたいとお考えの方は、私たちのような中立的な立場のコンサルタントに相談するのも一つの方法かと思います。
ちなみに、「IT導入補助金」の一次公募はすでに終了しており、3月31日から二次公募の交付申請の受付が始まってます。一次公募より認定サービスも増えているようですので、二次公募での採択は厳しくなることが予想されます。ご検討される企業は、速やかに行動されることをオススメします。